Chair・Combo chair
チェアー・コンボチェアー
リビングにあるような一人掛けソファに特殊なスプリングを加えて作られたのが始まりと言われる「チェア」を使用して行います。
椅子を原型にして作られている「チェアー」は実は主役級マシン!
負荷のかけ方が調整しやすいため、老若男女、高齢者からアスリートまで幅広く活用されています。
特に、仰向けの姿勢が難しい妊娠後期の人も無理なくピラティスが行えます。
特徴
* あらゆる体勢でエクササイズできるので、仰臥位がとれない方におすすめです。
* 座りながら行えることはもちろん、接地面積が少なく主にOKC(Open Kinetic Chain:開放運動連鎖)で行うため、より強度の高いエクササイズも行えます。
* 主に体幹部の感覚がわかりやすく、腹筋群の使い方がはっきり認識しやすいマシンです。
* 強度を下げて感覚入力を作り出すものや、アスリートレベルにまで高度に技巧性を高めたエクササイズもあります。
おすすめ特徴的な効果や対象者:
座位姿勢のニュートラルポジション、バランス感覚の向上、仰臥位が難しい方(高齢者、妊婦)
チェアーの効果とメリット
コアの強化
ピラティスチェアは特にコアの筋肉を鍛えるのに効果的です。座ったり、立ったりする運動がコアの安定性と筋力を高め、腹部や背中の筋肉を強化します。
バランス能力の向上
このマシンを使用するエクササイズは、バランス能力を養います。不安定な座面が体を安定させるための筋肉を活性化し、日常生活でのバランス感覚を向上させる効果があります。
下半身のトーニング
ピラティスチェアは下半身、特に脚と臀部の筋肉のトーニングに優れています。様々な角度からの運動が可能で、脚の筋肉を均等に鍛え、より引き締まった下半身を作り出します。
What is Pilates?
ピラティスとは…
ピラティスを考案したのはジョセフ・ピラティスというドイツ人看護師です。第一次世界大戦時に負傷兵のリハビリに用いたのがピラティスの始まりです。
ピラティスを行う際は体の各パーツや呼吸に意識を向け、集中して動きをコントロールしながら行います。「自分の身体と向き合う」ことで、「自分を知る」ことができます。他覚的に見てもらうのが全てではなく、自分で自分を感じられることが悩み改善への近道です。そしてピラティスのエクササイズは数を多くこなすものではなく、ハードな有酸素運動になるように動くよりも、正しい方法とアライメント(理想的な姿勢や骨の位置、左右のバランス)で動作を数回行う事が大切です。
当院で使用しているマシンの種類
・reformer
・chair
・barrel / spaine collector
・pilates ring
・foam roller
私が思うピラティスの在り方
自己判断で運動を始める前にまずは自身の身体と向き合って
わたしは勤務時代、とても矛盾を感じていました。
健康維持や減量のためジムに通っているのに、接骨院へ治療にも通う。
治療家として痛みは治せてもまた繰り返し起こる痛みとがジレンマであり、その人に一生涯これが続くと思うと葛藤でした。
紐解くと、正しく動かせない体のままトレーニングやレッスンを受けていては怪我が絶えないのでは?と思うようになりました。運動療法のひとつであるピラティスは、それをクリアにできるひとつの手段であり、それに固執せず、整体と組み合わせた機能解剖やファンクショナルトレーニングを加えたメニューをそれぞれの悩みや状態によって組み立てていきます。
世界的にみても日本人の座っている時間は長く、平均睡眠時間がとくに女性は短いです。
心身ともに乱れてしまうのも当然の流れのように思います。もちろん生活習慣や体の動かし方を見直す必要もあります。
ですが、資本となる身体が強靭かつしなやかに動かせるようになることでも、疲労しにくい自分を手に入れることも期待できます。
自己判断で運動を始める前にまずは自身の身体と向き合ってもらいつつ、無理なく生活に取り入れていけるようなアドバイスやお手伝いをしていければと思います。
appendix
おまけ
1962年、ピラティス氏は語っています。
「アメリカ人は時速1000キロで進みたがるくせに、歩き方すら知らない。路上の人々を見てください。腰を曲げて咳き込んでいます。」「胃の筋肉を動かして身体を絞れば、風邪をひいたり、ガンになったり、ヘルニアになったりすることはないのです」
チェアの前身
ニューヨークの小さなアパートに住むクライアントや裕福なクライアントが夏の別荘に持ち込むことができるように、コンパクトなチェアをデザインしました。設置面積も小さく、持ち運びができるモデルは、マシンピラティスでありながら、裏返せばアームチェアになり、ミッドセンチュリーのリビングルームに置いても違和感のないものでした。