Mat
マット
大きな器具も不要で、スタジオや屋外など仰向けに寝ることができるスペースがあればどこでもできます。ですが、行うのが最も難しいのはマットピラティスです。
より身体の正しい動かし方を理解して、自重のみを利用しインナーマッスルを鍛えたり、OKC(Open Kinetic Chain:開放運動連鎖)で行うエクササイズは動きのコントロールが必要なため、難しく感じてしまうことも。とてもシンプルなエクササイズに見えますが、実は奥深いのが特徴的です。
おすすめ主に期待できる効果:
体幹部の安定とコントロール力の向上、基礎知識の習得
マットの効果とメリット
体幹の強化
マットピラティスは特に腹部、背中、骨盤底筋を鍛えることに重点を置いています。これらの筋肉は体の安定性と姿勢を支える基礎となり、日常生活での動作の効率とバランスを向上させます。
柔軟性の向上
このエクササイズは筋肉の伸長と強化を同時に行います。これにより、関節の可動範囲が広がり、筋肉の柔軟性が向上します。柔軟な体は怪我のリスクを減少させ、より良い身体の動きを可能にします。
ストレス軽減と心の落ち着き
マットピラティスは深い呼吸と集中を要するため、心身のリラクゼーションに効果的です。このプラクティスは、ストレス軽減に役立ち、よりリラックスした心理状態を促進します。
What is Pilates?
ピラティスとは…
ピラティスを考案したのはジョセフ・ピラティスというドイツ人看護師です。第一次世界大戦時に負傷兵のリハビリに用いたのがピラティスの始まりです。
ピラティスを行う際は体の各パーツや呼吸に意識を向け、集中して動きをコントロールしながら行います。「自分の身体と向き合う」ことで、「自分を知る」ことができます。他覚的に見てもらうのが全てではなく、自分で自分を感じられることが悩み改善への近道です。そしてピラティスのエクササイズは数を多くこなすものではなく、ハードな有酸素運動になるように動くよりも、正しい方法とアライメント(理想的な姿勢や骨の位置、左右のバランス)で動作を数回行う事が大切です。
当院で使用しているマシンの種類
・reformer
・chair
・barrel / spaine collector
・pilates ring
・foam roller
私が思うピラティスの在り方
自己判断で運動を始める前にまずは自身の身体と向き合って
わたしは勤務時代、とても矛盾を感じていました。
健康維持や減量のためジムに通っているのに、接骨院へ治療にも通う。
治療家として痛みは治せてもまた繰り返し起こる痛みとがジレンマであり、その人に一生涯これが続くと思うと葛藤でした。
紐解くと、正しく動かせない体のままトレーニングやレッスンを受けていては怪我が絶えないのでは?と思うようになりました。運動療法のひとつであるピラティスは、それをクリアにできるひとつの手段であり、それに固執せず、整体と組み合わせた機能解剖やファンクショナルトレーニングを加えたメニューをそれぞれの悩みや状態によって組み立てていきます。
世界的にみても日本人の座っている時間は長く、平均睡眠時間がとくに女性は短いです。
心身ともに乱れてしまうのも当然の流れのように思います。もちろん生活習慣や体の動かし方を見直す必要もあります。
ですが、資本となる身体が強靭かつしなやかに動かせるようになることでも、疲労しにくい自分を手に入れることも期待できます。
自己判断で運動を始める前にまずは自身の身体と向き合ってもらいつつ、無理なく生活に取り入れていけるようなアドバイスやお手伝いをしていければと思います。
appendix
おまけ
1962年、ピラティス氏は語っています。
「アメリカ人は時速1000キロで進みたがるくせに、歩き方すら知らない。路上の人々を見てください。腰を曲げて咳き込んでいます。」「胃の筋肉を動かして身体を絞れば、風邪をひいたり、ガンになったり、ヘルニアになったりすることはないのです」
チェアの前身
ニューヨークの小さなアパートに住むクライアントや裕福なクライアントが夏の別荘に持ち込むことができるように、コンパクトなチェアをデザインしました。設置面積も小さく、持ち運びができるモデルは、マシンピラティスでありながら、裏返せばアームチェアになり、ミッドセンチュリーのリビングルームに置いても違和感のないものでした。