Props
フォームローラー・ピラティスリング
直径30〜40㎝ぐらいの大きさのリング状フィットネス器具で、Propsは、「フォームローラー」「ピラティスリング」の道具の総称です。
弾力のあるリングの両側に握れるグリップが付いていて、押したり引っ張ったりして使用します。
ピラティスの他に、ストレッチや筋トレなどにも使え、マジックサークルやフィットネスリングとも呼ばれています。
特徴
最も難易度が高いマットピラティスに、その2つの小道具(プロップス)が加わることで、エクササイズを行う方は感覚入力の数が増え、よりエクササイズを理解しやすくなり、マットで行うものエクササイズが理想的な身体の動かし方を学べることになります。
これも人一人が横になれるスペースがあれば行えますので、ホームエクササイズとして取り入れてもらいやすいです。
おすすめ主に期待できる効果:
セルフケア
リングの効果とメリット
筋肉のトーニング
ピラティスリングは、全身の筋肉を均等にトーニングするのに効果的です。リングを押したり引いたりする動作が、筋肉に適度な抵抗を提供し、特に腕、脚、胸部の筋肉を効果的に鍛えます。
コアの強化
ピラティスリングを使用することで、特にコアの筋肉が強化されます。リングを使ったエクササイズは、腹部と背中の筋肉に集中的に働きかけ、コアの安定性と筋力を向上させます。
柔軟性とバランスの向上
リングを活用したストレッチやバランスエクササイズは、柔軟性とバランスの向上に役立ちます。特にリングを使っての足のストレッチや体の傾け動作が、体の柔軟性を高め、バランス感覚を改善します。
What is Pilates?
ピラティスとは…
ピラティスを考案したのはジョセフ・ピラティスというドイツ人看護師です。第一次世界大戦時に負傷兵のリハビリに用いたのがピラティスの始まりです。
ピラティスを行う際は体の各パーツや呼吸に意識を向け、集中して動きをコントロールしながら行います。「自分の身体と向き合う」ことで、「自分を知る」ことができます。他覚的に見てもらうのが全てではなく、自分で自分を感じられることが悩み改善への近道です。そしてピラティスのエクササイズは数を多くこなすものではなく、ハードな有酸素運動になるように動くよりも、正しい方法とアライメント(理想的な姿勢や骨の位置、左右のバランス)で動作を数回行う事が大切です。
当院で使用しているマシンの種類
・reformer
・chair
・barrel / spaine collector
・pilates ring
・foam roller
私が思うピラティスの在り方
自己判断で運動を始める前にまずは自身の身体と向き合って
わたしは勤務時代、とても矛盾を感じていました。
健康維持や減量のためジムに通っているのに、接骨院へ治療にも通う。
治療家として痛みは治せてもまた繰り返し起こる痛みとがジレンマであり、その人に一生涯これが続くと思うと葛藤でした。
紐解くと、正しく動かせない体のままトレーニングやレッスンを受けていては怪我が絶えないのでは?と思うようになりました。運動療法のひとつであるピラティスは、それをクリアにできるひとつの手段であり、それに固執せず、整体と組み合わせた機能解剖やファンクショナルトレーニングを加えたメニューをそれぞれの悩みや状態によって組み立てていきます。
世界的にみても日本人の座っている時間は長く、平均睡眠時間がとくに女性は短いです。
心身ともに乱れてしまうのも当然の流れのように思います。もちろん生活習慣や体の動かし方を見直す必要もあります。
ですが、資本となる身体が強靭かつしなやかに動かせるようになることでも、疲労しにくい自分を手に入れることも期待できます。
自己判断で運動を始める前にまずは自身の身体と向き合ってもらいつつ、無理なく生活に取り入れていけるようなアドバイスやお手伝いをしていければと思います。
appendix
おまけ
1962年、ピラティス氏は語っています。
「アメリカ人は時速1000キロで進みたがるくせに、歩き方すら知らない。路上の人々を見てください。腰を曲げて咳き込んでいます。」「胃の筋肉を動かして身体を絞れば、風邪をひいたり、ガンになったり、ヘルニアになったりすることはないのです」
チェアの前身
ニューヨークの小さなアパートに住むクライアントや裕福なクライアントが夏の別荘に持ち込むことができるように、コンパクトなチェアをデザインしました。設置面積も小さく、持ち運びができるモデルは、マシンピラティスでありながら、裏返せばアームチェアになり、ミッドセンチュリーのリビングルームに置いても違和感のないものでした。